任意整理をした後の返済額
1 任意整理とは
任意整理とは、長期の分割弁済や利息の減額・免除を求めて、債権者と交渉をすることを意味します。
2 任意整理をした後の返済額
⑴ 任意整理後の返済期間の目安はおおむね3~5年間
自己破産や個人再生は、法律に規定があり、その規定に従って借金が減額・免除されます。
他方で、任意整理は、特に法律上の根拠があるわけではなく、あくまでも各債権者との話し合いによって、借金の支払い方法を決めていきますから、任意整理をした後の返済額がいくらになるかについて、明確な決まりはありません。
一般的には、任意整理で応じてくれる分割期間の目安は、おおむね3年~5年分割といわれています。
したがって、任意整理をした場合の返済額を予測する場合には、ご自身の借金の総額を36回(3年分割)~60回(5年分割)で割ることで計算できます。
例えば借金の総額が300万円の方であれば、任意整理をした後の月々の返済金額は、5万円~8万3333円が目安、ということになります。
⑵ 任意整理の返済期間を決める上での考慮要素
任意整理の交渉においては、借金の金額、取引期間の長短、滞納の有無、債務者の収入・支出の状況などの要素が考慮されることもあります。
例えば、借金の金額が10万円の場合、5年分割にすると月々の返済額は1667円となりますが、一般的に任意整理後の支払金額は最低3000~5000円にするように求めてくる業者が多いです。
また、取引期間が長く、滞納をしたことがほとんどないような場合には、業者側もある程度債務者を信用してくれるので、場合によっては5年を超える長期の分割にも応じてくれることもありますが、取引期間が1~2年以下であるなど短い場合や滞納期間が長い場合、3年未満での分割を求めてくる場合もあります。
さらに、業者ごとに任意整理をした場合にどのような条件で応じてくれるかの傾向が異なることもあります。
3 任意整理のご相談は、弁護士法人心まで
このように、任意整理は、様々な事情を考慮して返済金額を決めていきますので、交渉のノウハウによって差が生まれます。
弁護士法人心では、これまでに多数の任意整理の交渉を行ってきた実績がありますので、任意整理のご相談は弁護士法人心までお問い合わせください。